裾野の魅力と誇り、考え伝えよう!#2 アイデアのプロトタイピング(報告)
裾野の魅力と誇り、考え伝えよう!#2 アイデアのプロトタイピング
11/27(日)に、裾野市役所地下多目的ホールでCode for Numazu主催
裾野市の課題を解決する!(チャレンジ・オープンガバナンス)のアイデアのプロトタイピングを開催しました。
参加者は19名、大人 :11名(スタッフと市役所の方含む)、大学生:3名、中学生:5名です。
前回とは違い、雨の降る中の開催となりましたが、活気あふれる検討ができました。
今回の会場の様子
<オープニングトーク>
・2回目は、デザイン思考とリーンキャンバスを利用して前回のアイデアを具体化する
ワークショップであることを説明。
・午後からは、アイデアの仮説が本当に正しいか、ターゲットは本当にいるのかを検証するため
データによる裏づけ、費用対効果費用対効果分析を実施します。
・裾野市からのインプットとして、なんと、裾野市の方言本からクイズも登場。
「しゃーちか」「がりゃあ」、さて、なんという意味でしょうか?
<Icebreaker>
・各アイデアのチームリーダーにアイデアのおさらい説明と、新規参加者のチームわけ
参加者の皆さんの今日のニックネームを決めます。
<デザイン思考によるアイデアのプロトタイピング>
・前回までに作り上げたアイデアを、利用シーンを想定した寸劇を行い、他のチームから
フィードバックをもらうことにより、実際に利用できるものへと磨き上げていく。
・FBの理解、共感 → 問題の再定義、ニーズの確認 → アイデア出し → プロトタイピング → 寸劇
の形を3度繰り返し、最終的なサービスのプロトタイプとする。
各チーム、一週目から三週目までに、目まぐるしい進化を収めています。
前回のアイデアスケッチの段階と見比べると一目瞭然です。
(一度目から演技がうまかったので、びっくりしました。)
<すそのんGo!>
・アイデア1
すそのんにQRコードを持ってもらい(もしくは、すそのんの行った先で貼り付けて)
ツィッターや、口コミで、情報を拡散する。観光施設の認知度上昇、特産品を使った
プレゼント、広告モデルによる自立型のサービスも考えられる。
・一回目
・二回目
・三回目
<ナイトアウトドア>
・アイデア
都会の人をターゲットにし、夜間に楽しめるアウトドア環境を提供。
(パノラマロード、キャンプ場など)。ナイトアウトドアという
新しい価値の提供。自然+ITを使ったナイトショーも検討したい。
・一回目
・二回目
・三回目
<真剣学生の学び場>
アイデア
公民館や空き店舗を勉強場所として提供。
使った人はツィートで拡散、友達同士の口コミで拡散。
ハッシュタグも作る。学生が住みやすい、活動しやすいことを情報化。
・一回目
・二回目
・三回目
<SUSONO NIGHT MUSEUM>
・アイデア
工場を使ったプロジェクションマッピング
表示する内容も裾野のPR動画であったり、プロポーズ、誕生日にも使えたりと
何もなかった箇所を、観光地へと変貌させる効果が期待できる!
・一回目
・二回目
・三回目
<データによる裏づけ>
ターゲットの人数や効果を明確にするために、各チームのシナリオ上で発生する
数値に関わるデータの裏づけしました。利用したデータはRESAS、裾野市のオープンデータ、統計データ
各団体の調査資料など、出展が分かるものを探しています。
・旅行対象となる周辺の県の人口であればRESASを利用
・キャンプ人口については、全国人口:キャンプ人口(720万)=東京・神奈川の人口:ターゲット人口
など、推算も利用。
・利用料金は、オートキャンプ協会の出している資料も利用。
・利用対象の高校生を、裾野駅の乗り降りの数値から計算。
・主婦層人口を、人口統計から推算。
<費用対効果分析>
最後に、「初期投資」「効果」「費用」の算出をそれぞれシートを作成し確認します。
効果と費用については、複数年算出し、リーンキャンバスの(8)成功の評価方法で
達成するべき指標を割り出しました。
・効果の元となる数値は、データによる裏づけで行った、ターゲット数、回数、時間に対し
今回のアイデアで、どの程度の割合効果がでるかも検討。
・費用については、ボランティアなのか、公的資産がそのまま使えるのか、民間でやるのか
地元企業に協賛してもらうのか、それぞれ検討しながら数値を作成。
・情報発信による派生的な効果も検討。裾野市が魅力が理解されれば
より移住者が増えるし、外に出て行く人も減る。たとえば、裾野市に一世帯(裾野市で
働く状態)移住させると、390万ぐらいの経済効果があるのでは?などという市職員との
ディスカッションもあったり、民間だけで回せるのか、公民協業がいいのか、NPOなどが
対応するのかも含めて数字を検討しました。
・ナイトアウトドア
– 首都圏から、当日移動してきて楽しめるサービスを提供
(天候問わず、地の物で楽しませる、富士山と星、地の紅茶や、地の炭火でコーヒー焙煎
温泉、ドラマで使った地点のプロジェクションマッピングなどなど)
– ターゲットは安らぎを求めるサラリーマンなど個人を狙う。
– 裾野市のキャンプ場のキャパは6万人日以上ある
– プロジェクターが8百万ぐらいかかるが、1名あたりトータル料金として2万円と設定し
1.3万から1.4万人程度の人を呼び込めれば、採算が取れる。
キャンプ場は、もともとあるので、初期投資はプロジェクター以外はかからない想定。
– 東京・神奈川のキャンプ人口120万人のうち、1%程度を呼び込みできるよう計画する。
・真剣学生の学び場
– 図書館では、友達同士で話しながら勉強できないが、学生が勉強できる場ができる。
– ツィッターで募集をかけることもできる。
– 学び場にのぼりを立てることで分かりやすくする(目に入る告知)。
– 土地の人と話す機会が増え、お店の人からの地元のイベントの告知や、地元の名称・イベントの
ツィートが増える。年代間の縦のつながりができ、そこから横展開される。
– 利用した学生たちが、大きくなったときに、地元では近所づきあい、共生している文化が
あることを知っているため、シビックプライドの向上、さらには地元へ戻ってくることにも繋がる。
– 周辺の町に、裾野市では住民が学生たちの勉強の場を提供していることが情報発信され
移住者の増強にもつなげる。
– 勉強の場なので、大学生、高校生、中学生の感の連携もできる。
– ボランティアがベースとなるが、余っている時間・場所をシェアすることを想定。
- どのぐらい利用しているか、わかるようにすることで、効果は示したい。
・SUSONO NIGHT MUSEUM
– 暗い工場の壁に、いろいろな映像をプロジェクションマッピングする。
裾野のPVや、イベントの画像なども。持込で流したいときには(プロポーズ、
サプライズなど)別途料金を取ったり、作成込みの場合は、さらに料金を設定する。
→ 今後、学生企業の基盤にできると楽しいね。
– 市内の人でまずは、情報展開して、イベント(広告)を広める。
地元新聞にも取り上げてもらい、首都圏への情報展開する。
– 会場では、裾野の名産物やグッズも販売。
– 1回のイベントで200人呼ぶことを想定。会場の電気光熱費・バス代などの経費を
抜いて約10万円程度利益が出る予定。チケット代は、子供、学生、大人で分け
大人でも2,000円と価格はリーズナブル。
– プロジェクターは80万を想定しているが、年6回イベントをまわすことで
2年目には黒字化する。
・すそのんGo!
– すそのんを探し、ポイントを集めることで、買い物で割引できるようになり
利用者が増える、また、行ったことのない店も発見できる。
– 店側から掲載広告料を採るモデルも考えられる。
– 近隣に買い物に行っていた層を地元の買い物にひきつけることで経済効果がある。
– 親は買い物、子供はすそのんが好きという効果によって、他の土地に移住しないように
土地への愛情をもってもらう。
最後に集合写真
今回、アイデアを具体化し、ある程度の採算を計算したので、次回12/27の発表に向けて
ビジネスプランの練り上げと、プレゼン、リーンキャンバスの完成を進めます!
<twitterまとめ>
http://togetter.com/li/1053387
<当日利用した資料>
<主催者の感想>
寸劇を使ったデザイン思考を取り入れたので、最初はどうなることか・・・とひやひやしながらの
開始でしたが、みんな本当に上手にバージョンアップしていて見ているこちらが驚いてしまいました。
そして、午後からの、裏付け調査、費用対効果分析の結果をうけてリーンキャンバスへの反映。
それぞれのチームが、アイデアからかなり具体的なものへと変貌したことがみてとれます。
このあと、本当にやる人を募集できるかどうか、ビジネスプランを練りこみ、裾野市の上層部の方や、市民の方々にも来てもらい、プレゼン大会となります!どれか一つでもプロジェクト化したい。いや、Code for Numazuと一緒にプロジェクト一緒にやりましょう。
Posted on: 2016年11月28日, by : h.ichikawa