Wikipediatown函南#1
2019/07/15
静岡県函南町にて第1回WikipediaTownを行いました。
今回のターゲットは会場でもあるかんなみ知恵の和館と柏谷横穴群です。
函南町は子供からお年寄りまでの読書活動を推進する計画を制定しており、
施設も図書館と地域交流センターの複合施設として利用されてます。
当日の天気予報は雨でフィールドワークができないかもと心配してましたが
開始時間には雨が止んでました。
今回は初めてWikipedia townにさんかされる方も多かったので、
まずはWikipedia townとは何かというレクチャーを行いました。
続いて会場であるかんなみ知恵の和館の事前インプットとして、司書の
大畑さんに解説を行なっていただきました。
事前レクチャーを終えてフィールドワークに行く前に館内の見学を行いました。
撮影許可をいただいているので、貴重な内部の写真もWikipediaに掲載できます!
館内見学を終えた後は、車に分乗して柏谷横穴群に向かいます。
こちらでは元学芸員の長野さんに解説を依頼して来ていただきました。
横穴群を保存するために周辺の土地を買い上げ、公園にしているということで
公園の入り口ではまだ何も見えません。
事前説明をしていただいた後はいよいよ横穴群へ向かいます。
傾斜に大きく広がる横穴群に思わず歓声があがります。
茶色く剥き出しに見える部分は、傾斜にネットを張ってから砂利などを混ぜた
モルタルを吹きつけ剥がすと本物が出てくるような状態にしているとの事。
本来はもうちょっと白っぽい石の色なのです。
上の方まで登ってくと穴がまだまだ出てきます!
大樹がの根が張って、その間を縫うように横穴が点在。
景観を考え木を切ったりしないのか?という質問には、木の根が斜面を支えているので
切ると崖崩れを起こしてしまうとの事。そっとしといたほうがいいようです。
まだ全部の穴を発掘し終えたわけではないそうですが、調査をしていた時期に
石で穴が塞がれた部分を次回の調査に残して置いたところ、次の調査では盗掘にあっていたという驚きのエピソードも…。
現在では取り壊されてしまったエリアにも沢山の横穴があったようで、調査以前は
横穴で生活していた方もおり、お産穴などもあったそうです。
個人的にはトルコのカイマックル地下都市を思い出しました。
頂上には1番古い横穴があり、こちらを見学して終わりです。
高さのある急な斜面だった為普段運動をしていないと息があがってしまう
ぐらいの道でしたが、解説の楽しさと横穴のすばらしさに皆さん楽しく登り切りました!
お昼は参加者全員でお近くのレストランへ。
函南町では静岡東部ではおなじみの丹那牛乳の産地なのですが
こちらのレストランでは丹那牛乳を使ったカニクリームコロッケやプリンが名物です。
お昼ご飯の後は図書館に戻って執筆作業です。
まずはWikipediaの描き方についてのレクチャーを行います。
続いて記事にするときにどういった項目が必要になるかの洗い出しと
どちらを執筆するかの班分け。
班分けをした後に項目ごとに執筆担当を割り振りました。
今回はPCを持ってない方や、操作が得意でない方を対象にした情報カードを
作ってきたので手書き派の方にはこちらを使ってもらいます。
情報カードを使えば、後から別の方がそのカードを見ながら入力できたり
文章の入れ替えをカード単位で出来るので組み換えが楽になります。
個人的に参加した京丹後市のウィキペディアタウンでされてた取り組みを
参考にさせていただきました!
図書館班は記載しておきたい文章の出典が見つからない部分に苦戦を…
柏谷横穴群班は調査回数が多くて情報を整理するのに苦戦をしました。
完成した記事はこちら。
まだまだ書きたい部分はありますが、そちらは家に帰ってのお楽しみという事で
第1回函南町Wikipedia townを終了しました。